うつ病の患者の家族や周囲の人は話をよく聞き受け止めることで、
話を聞きてもらうだけでも落ち着いてくるので、
とにかく話を聞くことが大切となります。

 

もし、自殺をほのめかしている場合は否定すると心を閉ざしてしまうので、否定はせず、気持ちを受け止めて、「自殺願望はうつ病のせい」であることを伝えること。

 

うつ病の基本的な接し方について紹介しますので、
家族や周囲の人はこれらを理解をした上で接するようにするといいかもしれません。

 

◆時間も場所もゆとりを持ったところで話を聞く

うつ気分・自責感・焦り・集中力低下・疲労感などで口数も少なくなります。
話を聞く時は時間や空間にもゆとりをもち、話す時も早口になったり、
声が大きくなったりしないように気をつけましょう。

 

うつ病の人は言葉数も少なくなることがあるので、
合間をゆっくり取りながら、また、座る位置も正面ではなく、
視線が少し斜めになるように、近すぎず、
遠すぎず安心して話が出来るように配慮しましょう。

 

◆プライバシーには十分配慮する

他の人に聞かれる可能性がある場所だと安心して話すことができないので、プライバシーに配慮していることを伝え、安心して話すことができるようにしましょう。

 

例えば…
・あなたのご了解なく他の人に伝えることはないこと
・話したくないことは無理にお話しいただく必要はないこと

 

◆つらい気持ちに共感しながら、話に耳を傾ける

相談者はある程度の重荷を軽くしてあげるないと、
新しい知識を受け入れる余裕もない状態です。
相談しようと思ったことをポジティブに評価することが大切。

 

相談されたらまずは不安や悩みを受け止めてから、
アドバイスなどを少しずつ伝えることが大切となります。

 

◆励まさないで、相手のペースで話を進める

うつ病の場合は自責感や罪責感で苦しんでいることがあるので、
この状況で「がんばれ」「がんばりが足りない」と言われると
自分を追い詰めることになります。

 

十分頑張ってきたことを認め、受け入れて、
自分自身を責める必要はない」という気持ちで接することが大切となります。

 

◆相手がいろいろな話ができるような形で質問をする

質問の仕方にはクローズドとオープンがあります。

クローズド:はい、いいえで答える
オープン:自分の言葉で答える

 

相手が自分の気持ちを話しやすいように質問の仕方も
オープンでするように心がけましょう。

 

答えがすぐに返ってこない場合は少し間をおいてから
次の質問をするようにしましょう。

 

◆不明な点を質問しながら、具体的な問題点をはっきりさせて解決方法を一緒に考える

下記のような場合は言葉を言い直して、
確認したりしながらすすめるといいようです。

 

・話をしていても要領を得ない
・話の内容がはっきりしない
・何を伝えたいのかがわかりにくい

 

例えば…
・今お話しされたのは、○○ということですか
・それは、○○ということですね
・今一番困っておられるのは、○○ということですね

 

これからは過去のことよりも未来をどうするかを考えるようにするようにしましょう。